Vol.1|チームメンバー(後半)

インカレに参加しているだけでは知ることのできない、インカレ「もうひとつ」のストーリーをお届けする本シリーズ。昨年度決勝進出したチームメンバー編、後編です。この記事では主に、彼らが大会を経てどう成長していったのか、お話を伺いました。

【チームメンバーの紹介】※学年は、現在の学年です。

藤井さん(一橋大学 2年生)
昨年度の総合優勝チーム。ZOZOテクノロジーズのテーマに取り組んだ「Odd-e-Say」メンバー。広告系のサークルに所属し、コンテストに挑戦する先輩の影響を受け参加を決意。
藤井さんの「インカレモチベーショングラフ」


景山さん(静岡県立大学 院2年生)
生命保険協会のテーマに取り組んだ「キトキン協会」メンバー。しっかり者の彼女に誘われ、最初は軽い気持ちで参加。インカレ出場がきっかけで就職先にも変化が・・・?!
景山さんの「インカレモチベーショングラフ」


窪田さん(東京都市大学 2年生)
セコムのテーマに取り組んだ「ぴよぴよぴえん」メンバー。「なにかに挑戦したい」というタイミングで、大学の先生からインカレを紹介されたことで友達を誘って参加。
窪田さんの「インカレモチベーショングラフ」

発表は臨機応変に。何があっても良いように、準備しておく。

――さて、いよいよ準決勝、決勝大会。みなさんが当日の発表で意識したことについて教えてください。

藤井:準決勝では、まさかの8チーム中の2チームと「街中で見た服を買う」というアイデアでかぶってしまいました。同じようなアイデアが来るだろうと思って企画を練っていたものの、さすがに焦った。ただ発表順が最後だったから冷静に発表を聞いて対策を練ろうと思ったんです。そしたら、自分たちの方が考えてる!っていう自信も持てたり、逆に自分たちが説明できない部分を説明されていたりと、結果的に追い風の中プレゼンをすることができました。

発表で意識したこととしては、その場でアレンジを加えたことです。さすがに、同じような説明が3回続くのはまずいと思ったので。企業の方からも「ZOZOテクノロジーズの雰囲気に合っているロックなプレゼンだった」と評価してもらえてうれしかった。

景山:僕たちは、トラブルがあった時のためにいくつかパターンを用意していました。発表の計画も細かく立てていたので、本番は良い流れでできました。

窪田:私たちのチームは決勝大会の発表直前に機材トラブルがあり、本当に焦りました。場をつなぐために質問を投げかけてくれた司会者の方にはほんとに救われました。終わった後は、ほっとして号泣してしまいました。(笑)

藤井:僕たちも、決勝では立ててた戦略が外れたことでかなり焦りました。というのも、時間内に納めるためにあえて発表から削って質疑応答に回した内容が、結局質問をされずに終わってしまって。僕らとしては、結構大切なポイントだと思って準備していたので、ヤバい!って。結果として優勝することができたけれど、必要なポイントは簡単にでも盛り込んでおくべきだと反省しました。本当に、めちゃくちゃ難しい判断なんですけどね…。

――様々なドラマがあったのですね。当日を迎えるにあたり、発表資料で心がけたことはありますか?

藤井:企画書とプレゼンづくりでは、2017年の優勝チームうとえ決勝プレゼンの動画を、何百回も見て勉強しました。デザインも綺麗だし、ちょうど良い言葉選びで伝えたいことをスマートに伝えている点がほんとにすごいって思って。審査員も一本取られた~って、評価してるのも印象的だった。

それから、準決勝では同じテーマの人と戦うので、ビジネスとしての実現性を伝えるために細かい数字にまでこだわわって伝えたけど、決勝ではちがうテーマ同士。しかも発表順がトップバッターだったので、目立つためにもZOZOテクノロジーズらしいインパクトのある言葉を使うようにしたり。シチュエーションに応じて発表内容の細部にまでこだわるっていうのはずっと意識してました。

景山:僕たちはむしろ、みんな過去の発表を真似てくるだろうと思ったので、逆に崩すようなプレゼンを意識しました。他のチームがきれいなスライドを作るなら、僕たちは田舎感で勝負だ!みたいな(笑)。かぶらないこと意識して、素直に自分たちのいいところをだしていったら、結果的に会場ですごく盛り上がった。気取らないこと、自分を偽らないことが大切だなと思いました。

窪田:私たちは、アイデアの独自性にこだわりました。実は準決勝の発表直前、自分たちのアイデアと類似の製品がすでにセコムから発売されていたことに気づいたんです。でもだからこそ、製品との違いを押さえた説明で、逆に私たちのアイデアの独自性をアピールする内容にすることができた。もし気づかずにあのまま発表していたら、落とされていたかもしれません。

一人ひとりが成長を実感。

――大会を通して成長したと思うこと、できるようになったことはありますか?

窪田:キャリアインカレを通して、いろいろなことにチャレンジすることができるようになりました。大会前は、何かに挑戦したいという気持ちがありつつも、一歩踏み出せずにいたから。でも思い切って飛び込んで最後までやり抜いた経験は、今では胸を張って「頑張った」と言い切れます。大会を通して自信がつき、企業のインターンやボランティアへの参加など、臆せず挑戦することができるようになったことは、大きな成長だなって思います。

景山:僕は、将来のことを考えるきっかけになりました。というのも、大会を通して自分の得意なことや好きなことに気づいたんです。理系の大学院で勉強していましたが研究職ではなくて、企画を作ることや、みんなを笑顔にしたりすることを軸に就職活動をしました。内定をいただいた企業の方々からは「決勝での発表を見てきみに決めた」と言っていただきました(笑)。

藤井:僕も、アイデアをブラッシュアップしていくなかで、自分よりも頭がいいと思っていたメンバーから「言語化能力がすごい」と言ってもらえたことはうれしかった。自分1人ではわからなかった「自分のこと」を、メンバーに気づかせてもらいました。

窪田:それからわたし、発表内容を作る過程で情報収集が得意かもって気づけたんです。だから、自分たちのアイデアとセコムの既存の製品が似ていることに気づけたんじゃないかなって。それまでは、得意なことって何だろうって思ってたからひとつの収穫でした。

――チームメンバーの見方が変わった出来事があれば教えてください。

藤井:最初はメンバーがそれぞれ、自分の感覚で企画の良しあしを判断して意見しているような状態でした。だからお互い理解し合えない時もあった。だけどお互いに考えを突き詰めていくと、最終的には理想が共有できたんです。皆それぞれよく考えていたんだなって発見しました。正面からぶつかり合えたチームメンバーに感謝しています。

景山:1人で何でもできてしまうと思っていたリーダーが、発表当日に緊張していたのは意外でした。書類審査や動画審査はまだ見ぬ敵と闘う不安がありましたが、準決勝で他のチームの発表を聞くなかで「僕たちのアイデアも負けてない!」と思うことができたから、自信を持って発表できました。

窪田:私たちのチームは元々仲良し4人組だったので大きな揉めごともなく取り組んできたんですが、長期間だからやっぱりしんどい時期もありました。でもいつだってリーダーが先頭を切ってくれたんですね。だから4人全員で踏ん張ることができました。ほんと、リーダーにも一緒に最後までやり抜いたメンバーにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

今年度、出場するみなさんへ。

――最後に、今年度の出場者へメッセージをいただけますか?

景山:誘われて始めたものの、結果として自己分析の良い機会となりました。やってよかったです。就職活動でも学生時代に頑張ってきたこととして、キャリアインカレのことをたくさんお話しました。もし参加していなかったら、就職先も変わっていたんじゃないかな。ふとした経験が転機になることもあります。もし迷っている方がいたら、飛び込んでみてほしいです。

窪田:私にとって一番の収穫は、失敗しても良いんだと思えたことです。何かに挑戦したかったとはいえ、何もかもがわからないところからのスタートでした。だから私たちは本当に、学校の先生や先輩、企業の方々、友人、そしてチームメンバーに支えられてここまで来ることができたんです。大会経験はなくても、助けを求めれば、多くの人がたくさんのことを教えてくれます。やる前から諦めず、周りを頼るつもりで一歩踏み出してみてください。

あとはビジネスコンテストでは、頭の良さ以上に考える力とか形にする力が必要。アイデア次第で自分を変えることができるし、上にも行けるんだってことを知りました。学歴は関係ないんだなって。わたしも参加してみて気づいたことなんですけど、何かに挑戦してみたい人にとって、とても良いきっかけになるよって伝えたいです。

藤井まずは、楽しんでください!友だちと楽しむことを前提に参加していれば、議論で息詰まった時も、冗談を言い合ったりご飯を食べに行ったりすることでモチベーションが保てると思います。また、たとえ負けてしまったとしても、ここでの経験は間違いなく自分自身の中に蓄積されていきます。僕も、今回のキャリアインカレでは結果が出たけど、他のコンペでは負け続けてきたんです。結果が出たらもちろんうれしい。でも早々に負けてしまうことだってあります。勝ち負けにこだわるよりも、その経験によって自分に何が身についたかを大切にしてほしいと思います。

――みなさん、ありがとうございました。

*****

一連の取材を通してわかったことは、3人とも、はじめから特別な能力があったわけではないということです。でも、諦めずに考え続けること、素直に人に頼ること、本当に大切にすべきことは何かを見つめ続けること、そしてチームで信じあうことの大切さを教えてもらった気がします。これは、簡単なようで誰にでもできることではありません。結果として、インカレ終了後に自分らしい進路を決定できたり、自信がついて新たなチャレンジをすることができるようになった。それは彼らだけではなく、諦めずに取り組み続けた他の多くの出場者にも共通することだと思います。自分にはできないからと諦めず、まずは参加してみると良いのではないでしょうか。きっと、かけがえのない経験になるはずです。

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