Vol.2|チームリーダー(前半)

インカレに参加しているだけでは知ることのできない、インカレ「もうひとつ」のストーリーをお届けする本シリーズ。2回目は、昨年度の決勝進出チームのリーダー5名をインタビューしました。前編では、企画のなれそめ、そしてリーダーとして大切にしていたことをお聞きしました。

【チームリーダーの紹介】※学年は、現在の学年です。

白倉さん(一橋大学 2年生)
昨年度の総合優勝チーム。ZOZOテクノロジーズのテーマに取り組んだ「Odd-e-Say」リーダー。広告系のサークルに所属し、コンテストに挑戦する先輩の影響を受け、インカレに参加。
白倉さんの「インカレモチベーショングラフ」


蚊谷さん(京都大学 2年生)
ワコールのテーマに取り組んだ「チームC」リーダー。ビジネスサークルに所属し、先輩がキャリアインカレへの出場歴があったことで興味を持ち、自身も参加を決意。
蚊谷さんの「インカレモチベーショングラフ」


中野さん(明治大学 4年生)
JALのテーマに取り組んだ「UYU」リーダー。海外ボランティアの団体に所属しつつもビジネス領域の課題にも取り組んでみたいと思い、学内イベントに参加したことがきっかけ。
中野さんの「インカレモチベーショングラフ」


板倉さん(東京都市大学 2年生)
セコムのテーマに取り組んだ「ぴよぴよぴえん」リーダー。大学の授業で先生から紹介されたことで参加を決意。就活のことも視野に入れて、チャレンジすることに。
板倉さんの「インカレモチベーショングラフ」


大石さん(東京大学 院1年生)
生命保険協会のテーマに取り組んだ「キトキン協会」リーダー。過去に参加したインターンシップ先で企業の方に勧めてもらったことが参加のきっかけ。2018年度大会でのリベンジも兼ねて2年連続参加。
大石さんの「インカレモチベーショングラフ」

生まれては消えるアイデア。どう形にしていくか。

――まずは、大会前半部分についてお伺いします。皆さんの「インカレモチベーショングラフ」を見ると、序盤でぐっと下がっているチームが見られますが、なぜでしょうか?

中野:最初の壁は、アイデアを出し合うところにありました。僕たちのチームは学内応募で集まったので、全員初対面からのスタート。メンバーがどんな人かわからない中で意見を伝えるのは本当に難しくて、進展しない日が続いた時には、絶望すら感じました。

板倉:私たちも、最初のアイデア出しで苦戦しました。メンバーと「これ、いいんじゃない?!」と思っていたものが、大学の先生に見せたらダメ出しを受けてしまう…なんてこともあって。そこからいっこうに新しいものも浮かばず、すごく焦りました。

白倉:僕らのチームは書類提出〆切の直前に「やっぱり違う!こっちだ!」となって、怒涛の勢いで企画書を仕上げました。提出の3日前とかだったかな。アイデアを出して「これでいける」と思っても、書類を作っていく中で「やっぱり違うかも」と気づいてまた一から考え直す、の繰り返しで。初めの時期はかなり忍耐力のいる期間でした。

――アイデアを生み出すうえで、意識したことはありますか?

中野:とにかくどの会社もまだ取り組んだことのない領域を探すことを大切にしていました。JALのテーマ(注1)の中に「革新性」というキーワードが含まれていということもあり、特に意識していました。最終的に、「機内食」×「フードロス」を掲げている企業はまだなかったので「これだ!」と結論に至ったんです。

板倉:“2030年について考える”というのがテーマ(注2)だったので、より大胆に、ぶっ飛んだアイデアでいこうと決めていました。でもそれが結構難しくて、考えても考えても進まない。頭の片隅でいつもテーマについて考えていました。結局テレビドラマの1シーンがきっかけになって、自分たちのアイデアにたどりついたという感じです。

大石:わたしは普段から、自分が日々感じている疑問とか関心事をメモしたり、それはなんでだろう、どうしたらいいんだろうって考えながら過ごしていて。だから、自分の中でずっと温めていたアイデアの種があったんです。あとはそれを進めていくだけだったので滑り出しはスムーズでした。

他者の視点を知ることで、アイデアの「核」が形成される。

――アイデアを企画にしていく段階で、意識していたことはありますか?

白倉:企画を練っていくときは、たくさんの人から意見をもらうように心がけていました。ゼミの先生やサークルの先輩とか。それぞれ違う立場の視点からコメントをもらえるから、発見も多くて。繰り返していくうちに、自分たちの「考え方」もつかんでいけたような気がします。

板倉:私は、何も知らない立場の人にもしっかり伝わるのかを意識していて、大学関連だけでなく親にプレゼンを聞いてもらったりしました。親に初めて聞いてもらったときには「全然わかんない」と言われてしまって、キレそうになるくらいショックでしたね。(笑)そこから、どこがわかりにくいのか、どうすれば伝わりやすいのかを聞いて、どんどん改善していきました。

蚊谷当事者の目線で企画を考えることを意識しました。僕たちが取り組んだテーマ(注3)の要素に「女性」が入っていたんですが、僕自身が女性ではないというのは大きな壁でした。少しでも当事者のリアルな声を取り入れるために、SNSを活用してアンケートをとったりしました。準決勝の後には産婦人科を訪れてインタビューしたりして、濃くてリアルな情報を集めていきました。

――様々な人の意見を聞くことで、アイデアや企画の「穴」に気づかされるのですね。その一方で、アドバイスをもらうことで悩みが生まれる場面もあったようです。

蚊谷:ちょっと僕から、皆さんに聞いてみたいことが!たくさんの人から意見をもらうのは大切だと思うんですが、どれくらいその意見を受け入れるべきかって、結構悩みませんでしたか?

白倉:わかります!自分たちの大事にしたいことをどこまで守るか、悩みました。

大石:私も、アイデアの核について模索する時期がありました。アイデアの大枠はかなり早い段階から決まっていたけど、企業の人たちかの思いもよらない考えに触れる度、「自分たちの思う大切な部分はこうだと思っているけど…」と悩みました。

蚊谷:アドバイスをもらっても、取り入れるべきか悩む意見が出たりもしました。僕らのチームは、なかなか核となるものが出来上がらなかったというのもあって、どれを吸収して、どれは保留すればいいのかを悩むことが多かったです。結局、僕たちは書類審査・準決勝・決勝と、それぞれ違う企画で勝負したんです。

白倉アドバイスや意見を全部鵜呑みにするんじゃなくて、自分たちが大事にしたい核の部分ををしっかり意識できるといいですよね。でも核って、なかなか確率するものじゃない。僕らも、企画を組み立てながら、少しずつ核ができていったような感じでした。

蚊谷:そうそう。最後までずっと考え抜いてベストなものを探している感覚で、企画を毎回変えて勝負するのは勇気が必要でした。一方で、いろんな人に説明を重ねるうちに自信はどんどんついていったんです。今思えば、企画は違っても実は自分たちの核にたどり着いていたのかもしれないです。

とにかくこまめなコミュニケーションを大切に。

――チームをまとめる上で、リーダーとして心がけたことはありますか?

中野:とにかく、連絡を取り合ってコミュニケーションを絶やさないことです。僕たちは初対面同士だったから、毎日LINEでやりとりする、それから週に2回は対面で話をするように心がけていました。

白倉日常生活のなかでふと浮かんだ考えをどんどんシェアしていくことを大切にしていました。わざわざ会議を設定してブレストしたりもしたんです。でも煮詰まるばっかりで。それよりは毎日グループラインに意見を投下していく。で、それに対してメンバーが反応する、の繰り返しでドライブがかかっていった感じです。朝起きたらLINEの未読数がヤバいってことがしょっちゅうあった。(笑)

蚊谷大切にしたのは、メリハリをつけるということ。長期戦だったのでなかなか思うようにいかない時もありました。特に、準決勝・決勝あたりの年末年始。時間もないので「1時間でも毎日ビデオ会議をしよう!」と決めていたけど、元日からいろんな誘惑に負けちゃって、結局お正月はしっかり休んでました(笑)。でもその分、休み明けには集中して話し合いを進めました。

大石:メンバーに指示を的確に出すことでしょうか。メンバーの景山くんは恋人でもあるんですが、彼と一緒に参加することで自分自身はもちろん、彼の成長のきっかけになればと思っていたんです。だから、彼が動きやすいようにリーダーとして明確に指示を出していました。

板倉:心がけていたことは、やはり情報共有です。私は社会人の方たちとの連絡役だったのもあてて、もらったたくさんのフィードバックを、その都度メンバーにしっかり共有する。議論を進める上で、共有認識を作るというのはリーダーの役割として大切なことだと思います。

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メンバーと綿密なコミュニケーションをとり、他者の意見にも耳を傾ける。様々な意見や考え方に触れながら、アイデアを形作っていく中で、「何が」大切なのかを見極めていくことはとても難しく、大切なことのようです。リーダーでありながら、あくまでチームである。みんながチームメンバーと一緒に大会に挑むことを大切にしてきたのだと伝わってきました。ここまで、の前半部分を中心にお話していただきました。後半では、準決勝・決勝でのエピソード、次回参加する学生さんへのメッセージなどをお届けします!

>>Vol.2|チームリーダー(後半)はこちら


注1)JALテーマ|SDGsの17の目標を元に、JALの強みを活かした革新的な取組みを立案せよ
注2)セコムテーマ|2030年、社会や日常のあたりまえを変えていく、セコムらしい課題起点の新サービスを創案せよ!
注3)ワコールテーマ|ワコールが発信する、女性が美しく笑顔で輝くための新規プロジェクトを提案しなさい
注4)生命保険協会のテーマ|自分の身の回りを観察し、生命保険会社が社会に提供できる『新しい安心とは何か』を考え、デジタル技術を使ったサービスを立案せよ
・ZOZOテクノロジーズのテーマ|10年後の未来に存在するAIや新テクノロジーを使って世界中で大ヒットしているファッションECサービスを企画せよ

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