キャリアインカレ2018大会総括


昨年2017年度大会を大幅に上回る1,796名のプレエントリーがあったキャリアインカレ2018。大学生対象としては国内最大規模のビジネスコンテストとなりました。
2019年1月12日の決勝大会を以て大会は終了。応募状況や準決勝大会、決勝大会を中心に振り返っていきます。

プレエントリー、審査状況

今年大幅に応募数が増えた要因の一つは、大学として取り組む大学が急増したことです。また数だけではなく、その内訳にも変化がみられました。
まず大学1,2年生の参加割合が増加。昨年は大学1,2年生41%に対し、今年は57%へと増加しました。
また昨年は関東圏が70%だったのに対し、2018年度大会は62%と関東比率が減少し、関東圏外の参加学生が増加しました。
なお、参加学生の在籍大学上位10は東京理科大学、秋田県立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京都市大学、東京大学、武蔵大学、昭和女子大学、産業能率大学、京都橘大学、でした。

この中で企画書を提出することができたチームが348チーム。企画書までたどり着けなかった学生もかなり多くいたことになります。
なお、書類審査結果とその次のステップであるプレゼン動画審査については下記リンク先をご参照ください。

書類審査結果
プレゼン動画審査結果

準決勝大会

2018年12月16日(日)に東京新宿のミライナタワーにて、キャリアインカレ2018の準決勝大会が開催されました。
それまでは参加学生は全てWebで作品を提出しWebで結果を確認するだけでしたが、準決勝大会ではここまで勝ち抜いてきたライバル達と初めて同じ空間でプレゼンを披露し合うことになります。
また今年からの新たな試みとして、決勝大会のプレゼンテーションの順番をくじ引きで決定。過去2大会は企業名あいうえお順での決勝戦のプレゼンテーションを行っていましたが、不公平感もあるのでは、ということで2018年度大会から試験的に導入されました。
オープニングで企業担当者がくじ引きをひき、決勝大会での順番が決まっていきます。その結果、決勝大会のプレゼンテーションの順番はセコム、自民党、JAL、ワコール、東京証券取引所となりました。
緊張感と高揚感が充満する準決勝大会は半日をかけて行われ、その結果各企業が選んだ企業代表チームが選出されました。
終了後は全員で懇親会。涙を飲んだチームも企業からフィードバックを受けたり、ライバルチームと交流したりとそれぞれの時間を満喫したようです。

準決勝大会ギャラリー

*クリックするとポップアップ表示されます。

キャリアインカレ2018決勝大会

2019年1月12日(土)に開催されたキャリアインカレ2018決勝大会。会場は恒例となった六本木ニコファーレ。ニコニコ動画の公式番組として生中継されました。司会は昨年に引き続き辻よしなり氏、田原彩香氏に務めていただきました。
審査員は内閣官房日本経済再生総合事務局の庄崎様、ビジネス・ブレークスルー大学副学長の宇田様、弊社マイナビ編集長の高橋の3名。
毎回のプレゼンが終わるごとに厳しい質問が飛び交います。プレゼンの中身はしっかり準備と練習しておけばパフォーマンスを上げていくことは可能ですが、予想ができない質疑応答は思考の深さが問われる真剣勝負の場。審査員の質疑にしっかり対応できるかもポイントになってきます。

また審査員だけでなく、ニコ生視聴者による視聴者票も重要なポイント。何千人もの視聴者が各プレゼンテーターに5点満点でジャッジを下します。中には1点という厳しい評価となるチームもありましたが、生放送ならではの緊張感もキャリアインカレ決勝大会の面白さの一つです。

セコム代表「タートルズ」(東京理科大学)

トップバッターはセコム代表のタートルズ。「2030年の日常のお困りごと」をテーマにセコムが取り組む新規事業がテーマでした。タートルズが提案したのは自走式のゴミ箱。外国人観光客が増大し、ゴミ問題と治安問題を解決するAIを搭載したゴミ箱でした。プレゼンではデモ機も登場し、プレゼンを盛り上げてくれました。

自民党代表「チームかしこ」(愛知東邦大学)

唯一の関東県外からの決勝進出となったチームかしこ。キャリアインカレとしても東海エリアからは初の決勝進出となります。そんな彼女たちが挑んだのは地方創生。根本的に意識改革をしなくてはダメだと訴える、想いを込めたプレゼンが印象的でした。

JAL代表「もぬもぬ」(明治大学)

明るくパワフルな四人組もぬもぬ。CO2の排出に関連する環境汚染問題を服装のシェアリングサービスで解決する、という奇抜なアイデアで決勝戦まで勝ち残りました。スライドの見せ方や演出など凝りに凝った本格派。「あったらないいな」という消費者心が社会課題の解決に昇華されていくプランでした。

ワコール代表「Plovers」(早稲田大学)

決勝戦唯一のスーツで登場したPlovers。スーツのせいか落ち着きとインテリジェンスを感じさせる彼らが提案したのは、「食」を自由に体験できる新型店舗。
店舗内センサーによって顧客動向をデータ取得していくというトレンドも抑えたビジネスを提案しました。

東京証券取引所代表「あくび」(東京都市大学)

ラストを飾ったのはあくび。まだ大学1年生の女の子四人組でした。投資についての無関心層を振り向かせる、という難しいお題に対して彼女たちが提案したのは「夢のない遊園地」というキャッチーなコンセプトのVRサービス。硬派なテーマにチャーミングな発想のプレゼンテーションを披露してくれました。

そして全プレゼン終了後の表彰式、キャリアインカレ2018ニコニコ視聴者賞はタートルズ、そして総合優勝はPloversが受賞しました。
生放送終了後は懇親会を開催。共に戦ってきたチームメイトや協賛企業、そしてライバル達と親睦を深められたようです。

総評

今年のキャリアインカレの特徴を一言でいうと「裾野が広がった」ことだと感じています。
言わずもがなですが、これから先の社会は大きな変化を迎えます。答えのない問いに対してチームで立ち向かい、仮説検証を繰り返しながら課題の本質を突き止め、それを解決するプランを策定する力が求められています。これまでは一部の意識の高い学生だけが行なっていた「課題解決」というアプローチを、より多くの学生が行うようになってきたということでしょう。

そんな状況を色濃く反映した決勝戦。これまで一部の有名大学の学生だけが勝ち上がっていたキャリアインカレの決勝戦ですが、過去のキャリアインカレ決勝戦で常連だった東京大学や慶應義塾大学の学生は準決勝大会で敗退。一部の大学の学生だけでなく、バラエティに富んだ大学の学生が決勝進出を果たしました。

勿論、各社が選定する際に一切の忖度はありません。これまでの枠組みや既存の価値観にとらわれない思考が求められる中、所属やこれまでのパワーバランスがフラットになり、新しい規範や秩序が生まれてきているのでしょう。

ただ気になったのは、課題の深堀や多角的な検証が足りないチームがまだまだ多いということです。「成果発表」という観点で言えばどのチームも一定レベルのパフォーマンスは発揮できていたと思います。ただ、「発表」と「プレゼン」は似て非なるもの。本当のプレゼンをするためにはもっともっと企画内容をブラッシュアップする必要があります。見た目のテクニックや演出はどのチームも趣向を凝らしていましたが、肝心の「企画の中身」について検証が足りない印象を持ちました。

制限時間内に自分たちの用意したスライドを披露するのは実はそんなに難しいことではありません。ただ審査員からの予想外の質問が来た時に対応することが出来るかどうかは、思考の深さやプレゼンには収められていない議論の過程の充実さが現れてきます。自分達の考えてきた企画にこそクリティカルシンキング(批判的思考力)で厳しく検証し、鍛え上げてほしい。

総合優勝したPloversは、スライドデザインなどは美麗にまとめていましたが、特にギミックがあるわけでもなく最もオーソドックスなプレゼンだったと思います。ただ、プレゼンテーターの身一つで堂々とした語り口で語られたのは、シンプルな強さを持つサービスプランでした。派手さはなかったかもしれませんが、じっくりと煮詰めてきた様子がうかがえました。審査員からも「まだまだ荒削りだが、最も可能性がある」という評価を集め総合優勝に輝きました。

決勝戦に勝ち上がったファイナリストはいずれも個性的でそれぞれに趣向を凝らしたプレゼンを披露してくれました。結果については紙一重でしたが、他のチームも企画の精度を高めていけば十分可能性はあったと思います。

キャリアインカレ2018は全て終了しましたが、2019年度大会については既に準備を進めております。来年、更にパワーアップした学生さんの底力で企業や社会を驚かせてほしいと願っています。

キャリアインカレ2018にご参加いただいたすべての皆様、本当にありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしております。
(MY FUTURE CAMPUS 責任者 羽田 啓一郎)

キャリアインカレ2018決勝大会動画

キャリアインカレ2018大会結果

プレエントリー数:1,796名
企画書提出チーム数:348チーム
総合優勝:ワコール代表 Plovers(早稲田大学)
ニコニコ視聴者賞:セコム代表 タートルズ(東京理科大学)

全参加者在籍大学一覧(地域内あいうえお順)

■北海道・東北
秋田県立大学/旭川医科大学/国際教養大学/東北学院大学/東北芸術工科大学/東北大学/はこだて未来大学/弘前大学/北海学園大学/北海道大学/宮城教育大学/宮城大学

■甲信越・北陸
新潟経営大学/山梨大学/金沢工業大学/金沢星稜大学/金沢大学/富山大学

■関東
青山学院大学/亜細亜大学/宇都宮大学/桜美林大学/大妻女子大学/嘉悦大学/学習院大学/神奈川大学/鎌倉女子大学/神田外語大学/関東学院大学/敬愛大学/慶應義塾大学/工学院大学/国学院大学/国際基督教大学/国士舘大学/駒沢女子大学/駒澤大学/埼玉大学/産業能率大学/実践女子大学/淑徳大学/首都大学東京/上智大学/昭和女子大学/職業能力開発総合大学校/白百合女子大学/成蹊大学/聖心女子大学/聖徳大学/専修大学/創価大学/大東文化大学/高崎経済大学/拓殖大学/玉川大学/多摩美術大学/千葉経済大学/千葉商科大学/千葉大学/中央大学/筑波大学/帝京大学/東海大学/東京医科歯科大学/東京外国語大学/東京学芸大学/東京家政大学/東京経済大学/東京工業大学/東京国際大学/東京大学/東京都市大学/東京理科大学/東洋英和女学院大学/東洋大学/獨協大学/日本大学/白鴎大学/一橋大学/フェリス女学院大学/法政大学/放送大学/武蔵大学/武蔵野美術大学/明治学院大学/明治大学/横浜国立大学/横浜市立大学/立教大学/立正大学/流通経済大学/麗澤大学/早稲田大学

■関西
大阪経済大学/大阪大学/大阪府立大学/関西外国語大学/関西学院大学/京都外国語大学/京都学園大学/京都産業大学/京都大学/京都橘大学/近畿大学/甲南女子大学/神戸大学/滋賀大学/摂南大学/同志社大学/奈良学園大学/兵庫県立大学/桃山学院大学/立命館大学/龍谷大学/和歌山大学

■東海
愛知工業大学/愛知大学/愛知東邦大学/岐阜大学/静岡大学/静岡文化芸術大学/椙山女学園大学/中京大学/中部大学/常葉大学/名古屋学芸大学/名古屋大学/三重大学

■中国・四国
尾道市立大学/環太平洋大学/県立広島大学/聖カタリナ大学/徳島大学/広島経済大学/広島修道大学/広島女学院大学/広島市立大学/広島大学/福山平成大学/松山大学/安田女子大学/山口大学

■九州・沖縄
九州産業大学/九州大学/サイバー大学/佐賀大学/西南学院大学/崇城大学/福岡工業大学/福岡女学院大学/福岡大学/宮崎大学/名桜大学

■海外・その他
Colorado College/Smith College

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